会社を経営するなら知っておきたい「法人税」のキホン
会社を設立したり、事業を拡大したりする上で、避けて通れないのが「法人税」です。個人事業主の所得税とは異なり、法人に課される税金なので、会社を経営されている方や、これから起業を考えている方はぜひ知っておきましょう。
法人税とは、会社が得た所得(利益)に対して課される国税のことです。簡単に言えば、会社が儲けたらその一部を国に納める、という仕組みですね。個人の所得税が累進課税(所得が多いほど税率が高い)であるのに対し、法人税の税率は、会社の規模や所得金額によって異なりますが、一定の税率が適用されます。
「会社の利益って、どうやって計算するの?」と思われるかもしれません。法人税の計算では、会社の売上から仕入れ費用や人件費、広告費などの「損金(経費)」を差し引いた金額が「所得」となります。この所得に税率を掛けて税額を計算するのですが、実は法人税以外にも、法人住民税や法人事業税といった地方税も合わせて納める必要があります。
法人税の申告と納税は、会社の決算日から原則として2ヶ月以内に行う必要があります。会社の利益状況を正確に把握し、適切な税額を計算するためには、日々の帳簿付けが非常に重要です。税務署への申告漏れや誤りがないよう、不明な点があれば税理士などの専門家に相談することをおすすめします。