もしもに備える「障害年金」ってどんな制度?
病気やケガが原因で日常生活や仕事に支障が出てしまった時、「もしこの先、働けなくなったらどうしよう…」と不安に感じることはありませんか?そんな「もしも」の時に、私たちを経済的に支えてくれるのが「障害年金」です。
障害年金とは、病気やケガによって、生活や仕事に支障が出るほどの障害状態になった際に国から支給される公的な年金制度です。老齢年金のように高齢になってから受け取るものとは違い、現役世代でも、障害の状態に応じて受け取ることができます。
「どんな病気やケガが対象なの?」と疑問に思うかもしれませんが、精神疾患(うつ病など)やがん、糖尿病、脳血管疾患、肢体の不自由など、非常に幅広い病気やケガが対象となります。大切なのは、病名ではなく、それによってどのくらい日常生活や仕事に支障が出ているか、という障害の状態です。
障害年金には、加入している年金制度によって「障害基礎年金」と「障害厚生年金」の2種類があります。初診日(障害の原因となった病気やケガで初めて医師の診察を受けた日)に国民年金に加入していれば障害基礎年金、厚生年金に加入していれば障害厚生年金を受け取る可能性があります。
申請には、医師の診断書や病歴・就労状況等申立書など、複数の書類が必要になり、手続きが複雑に感じるかもしれません。しかし、もしもの時の大きな支えとなる大切な制度です。ご自身やご家族で気になる方がいらっしゃる場合は、社会保険労務士などの専門家や年金事務所に相談してみることをお勧めします。